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フランス2月革命からナポレオン三世の第二帝政開始までのフランスの政情を同時代人としてのマルクスが徹底的にコケにした風刺に満ちたルポルタージュである。ただし、私もそうだが、フランス2月革命について1848年2月の革命、ルイ・ボナパルトの大統領就任、1851年のルイ・ナポレオンのクーデタ、そしてその1年後の第二帝政開始くらいしか知らない者にとっては本書をそのまま読むのはかなりハードである。さらに、マルクスの原文を生かそうとした風刺に満ちた諧謔的な文章がさらに内容をわかりにくくさせている。幸い、本書には、第2共和制期の政情に関する年表、登場人物についての説明、さらには柄谷行人氏による解説が付記されているので、そちらを先に読んで事実関係やマルクスの執筆意図を頭に入れてから本文に当るほうが読みやすいし、また、本書を楽しめると思う。

学校で宦官側からみた歴史を教えるわけもありません。歴史は常に表舞台しか習ってこなかったと思います。いろんな側面から歴史を捉えると考えたとき、『宦官』という側面はかなり奇異な感じを受けますが、これがホントの歴史なんだなと感じさせます。この本を読むと宦官を使用する側の皇帝の資質の良否がそのまま人民の生活に影響することを教えてくれます。

僕が読んだ三国志関連書籍の中では断トツの最高傑作。 中国の観光資源に対する独特なスタンスや、作者の溢れんばかりの三国志への愛情が他者にまるっきり伝わらない様子が、生き生きとした名文で描かれつつ、最終的には三国志遺跡全制覇という「水曜どうでしょう」も真っ青な無茶な偉業を達成。笑いあり、笑いありの旅行記です。

第一声であるが、最近の岩波新書のなかでも偏向の無い良書である。 欲を言えば、国際政治の影響下でのイスラエルという部分にももっと光をあてて欲しかったが。 だが、本書は良書だと思う。

人の生き方が鮮やかによみがえってきて、その時代に生きているように感じます。

超〜楽しい本でした。 旅行会社に勤め国内旅行担当だったものの、エジプトには昔から興味がありました。 気になるエジプトの本の中でもラムセスの本はいくつか読みましたが こんなにも気楽に楽しく読める本はないと思います。 まったくエジプト文明に興味がなかったひとにこそオススメな本です♪

三国志の遺跡をめぐって、あの広い中国大陸をこれだけ旅した情熱に拍手です！ できれば遺跡の写真がカラーだったら、もっと良かったと思います。しかし2000年ちかくたってなお、これだけ人をひきつける、三国志の時代を生きた英雄たちの魅力ってすごいですね！